会員の声

職場体験学習で企業も学ぶ

武田正晴氏

武田正晴氏

恭栄自動車(株) 取締役会長

―愛媛同友会の職場体験学習

愛媛同友会では1994年から、4つの確認事項に基づいて、中学生の職場体験学習の受け入れを実施しています。

 

その4つとは
【1】地域・学校・企業の教育力を向上させる活動
【2】労働の持つ役割とその教育力の可能性に気付く活動
【3】同友会理念を会内外に広げることを追究する活動
【4】合言葉は、生徒に経営理念を!学校に同友会理念を伝える!
というものです。

 

我が社でも、当初から中学生の受け入れをおこなってきました。

―我が社での職場体験学習

職場体験学習を受け入れる際に心掛けていることは「生徒たちをお客様扱いしない」ということです。

 

まずは朝礼から参加してもらい、その後は社員と同じ仕事をしてもらいます。
実際に整備中の車に触れ、一緒に作業をするのです。

 

そういう時の生徒たちは、いきいきとしています。
終わった後には毎回、「やりがいがあった」という感想の手紙をいただいています。

 

初めて受け入れを決めた時にも、社員は協力的でした。
それは、私が社内でちょくちょく同友会のことを話していたということもありますし、社内における役割分担ができていたということも大きいと思います。


工場長をはじめ、空き時間には自主的に生徒たちに色々なことを教えてくれています。
もちろん、受け入れることで仕事が遅れたり、質が落ちたりするということはなく、そのおかげで継続してこられました。

わが社での職場体験学習

―皆さんへ

職場体験学習は、決して生徒だけが勉強する場ではありません。
4つの確認事項にもあるとおり、受け入れる側もまた、自分の仕事の意味や価値について気付き、学ぶ場なのです。

 

例えば先日、ある高校の自動車科の生徒2名が職場体験に来ました。
彼らに、ハイブリッド車をはじめとする自動車の新技術を教える中で、社員は自分の知識と技術を確認し、より深く学ぶことができました。

 

初めて職場体験を受け入れてから、約20年が経ちました。
地域づくり活動の一環として、また社員にとっての学びの場として、しっかり機能している実感できています。

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