同友会ニュース

2018年3月11日

鎌田哲雄さんの一周忌にあたって


  本日2018年3月11日、愛媛県中小企業家同友会の創業事務局長・鎌田哲雄さんが亡くなってから1年が経ちました。(2017年3月11日、享年61歳)
 6年間にわたって、がんと闘い・・・いや、がんと共に生きた鎌田さん。「同友会に敵はいない。同友会の会員と事務局員は、全てのことから学ぶからです。だから私は、”がんちゃん”と一緒に生きていくんです」と話していたように、自分の生き方においても同友会運動を体現された方でした。「世の中は捨てたもんじゃない」「世の中は信頼に足る」と確信し、そのことを会員さん、事務局員、会員企業の社員さん、学生をはじめとする若者たち、行政の皆さん・・・つまり「世の中」に様々な形で示し続けてくれました。
 
 そして、多くの皆さんにとってそうであったように、私たち事務局員にとっては、上司であり、先輩であり、時には父親のようでもあり、兄のようでもあり、そして何よりも友人でありました。会員さんや事務局員とは今でも、鎌田さんの思い出話になる機会がよくあります。そんな時、最後には涙が出るくらいの笑い話になってしまうのが、お人柄です。
 鎌田さんはもう、「元気でやっとるか?」などとおやつを片手にドアを開けて入ってきたり、「そろそろ声を聞きたがっとるんやないか」などと深夜に電話をかけてきてくれたりはしませんが、私たちの胸の中では生き生きと活躍されているのだと実感します。
 
 鎌田さんが「県全体で経営実践の学びの場を」と2011年度に立ち上げた経営フォーラムは、第6回にして初めて松山市ではなく今治市で開催し大成功を収めました。今春の第7期合同入社式・新入社員研修には、過去最多となる40名以上が参加予定です。そして、悲願であった「南予支部」は、いよいよ具体的な設立準備に取り組んでいます。
 鎌田哲雄亡き後も、愛媛同友会は着実に前に進んでいます。

鎌田さん、まあ見よってください。
 2018年3月11日、本日天気晴朗なれども波高し。
 
文責:大北雅浩 愛媛同友会事務局員
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