同友会ニュース

2018年2月27日

今年度もキャリア教育にとりくみました!


▲中島中学校 授業で講師を務める本田美紀さん
松山市内 小中学校キャリア教育派遣事業に会員の皆様にご登壇いただきました。
 愛媛県中小企業家同友会では1994年に松山市東中学校と職場体験学習実施(中小企業団体として全国で最初の実施)以来、キャリア教育に力を入れています。2012年には松山市教育委員会と協定を結び、四国の教育委員会としては初めての小中学校「キャリア教育」共同事業で講師派遣を行っています。

 今回は2018214日に中島中学校の56時限目の授業で、岡田印刷株式会社・代表取締役の桑波田健(くわはた・たけし)さん、有限会社オルソ本田・取締役の本田美紀(ほんだ・みき)さんに登壇して頂きました。当日お二人からは経営者として自分たちの仕事の価値や、働くことの意味などを語って頂き、1年生、2年生の22名と教員の方々が熱心に聞き入りました。

 岡田印刷さんは創業以来92年の松山の老舗・名門企業です。桑波田さんは自社で手がけた本やチラシなど様々な印刷物を子どもたちに配り、印刷の仕組みやお仕事について子どもたちににこやかに語りかけます。

活版印刷は世界三大発明の一つ。印刷は文化的な生活に欠かせない技術であり、ヨーロッパの歴史の中で聖書がこれまで手書きで一部の人間に限られたところ、印刷技術により多くの民衆に聖書が手に渡り、「印刷技術が世の中を変えてきた」ことなど歴史について語りました。

働くということについては、つらいことも多いけれども「仕事を通して人間は成長できる」、学校教育だけで終わりではなくて「一生学び続けるということが大事」、勉強はつらいものではなくて「勉強は楽しいものだ」とお話しました。

 

 本田美紀さんは有限会社オルソ本田の取締役で、義手や義足などの装具を扱っている企業です。障がいを持った子ども、高齢者も含めて最後まで「最期まで人の一生を支える」ことを目指していると冒頭で挨拶。

 

本田さんは非常にリアルな義手や装具を生徒に実際に手にとってもらいながら、語りかけます。こうした血管など精巧な技術を持つ会社は全国でも数社に限られるそうです。義手を見て「気持ち悪い」という思いに留まってはいけないと本田さん話します。自分の「身体」をつくるからこそリアルに作っていて、その先には必要としている人たちがいるということを見通さないといけないと話されました。

働くことについても様々にお話をされ、「働く喜びは100の出来事のうち1つしかないかもしれない。けれど、1パーセントのために生きられるのだ」と語りました。

 

中学生たちの感想は、「仕事に対する見方が変わった」「仕事を通じて感じられる喜びは普段の日常生活だけでは感じられないものがあることを知りました」「自分も将来お二人のようにやりがいのある仕事に就きたい」などの前向きな声が聞かれました。

 

2017年度は下記の3校も受け入れています。ご協力いただいた経営者・社員の皆様に改めて感謝申し上げます。

 

2017年度 松山市キャリア教育講師派遣 実績>

1)城西中学校

日時:2017914
講師:
 本田美紀氏 有限会社オルソ本田 取締役
 武田正晴氏 恭栄自動車株式会社 代表取締役

  

2)雄郡小学校

日時:2017111
講師:
 本田美紀氏 有限会社オルソ本田 取締役
 良野一生氏 有限会社いっせいグループ 代表取締役
 弓立公司氏 有限会社ユアーズ・ケア 代表取締役

 

3)垣生小学校 

日時:2018122
講師:
 本田美紀氏 有限会社オルソ本田 取締役
 藤岡貞雄氏 有限会社藤岡萬建設 代表取締役
 芳野裕士氏 株式会社GOOD FIELD 代表取締役
 杉本太一氏 特別養護老人ホーム梅本の里 統括施設長
武田正輝氏 恭栄自動車株式会社 専務取締役

 

(4)中島中学校 

日時:2018214
講師:
 本田美紀氏 有限会社オルソ本田 取締役
 桑波田健氏 岡田印刷株式会社 代表取締役

 

文責:愛媛県中小企業家同友会 安丸雄介

▲企業理念を語る桑波田健さん

 

▲自社で手掛けた印刷商品を手に取る生徒たち

 

▲ルーペで実際に印刷物を見て、印刷の原理を学びます

 

▲実際に義手を手にとる生徒・教員

 

▲生徒からお礼の言葉。

 

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