同友会ニュース

2014年12月2日

愛媛県中小企業家同友会・提供講座 第9講


良い危機感と期待を持つことが重要
  第9講の提供講座は2010年から5年間続けてご登壇頂いています、有限会社アービンズの松本英次さんです。社員の峰岡孝平さんと共に「大手企業に必要とされる小さな会社 ~情報技術(IT)の進化とこれからの働き方~」をテーマにご登壇頂きました。
松本さん自身の経験を話しながらIT技術の変化、そして社会の変化等をわかりやすく話して頂きました。
 
松本さんは学生の頃、学生と社会人の比較をして、学生時代になら自分を優先でき、時間もあると判断して海外留学をした経験があります。留学当時の呼び名が会社名の由来にもなっているそうです。
 
大学卒業後は大手IT企業に就職をして、資産、人材も多く、ノウハウも豊富ですが、変化に対するスピードが遅れることと、小回りが効かないこと、そして自分という個の存在が薄いように感じ、その違和感から、困っている人を助けたい、自分の未来を自分で創りたいという想いで有限会社アービンズを創業しました。また、大手で勤務している時に取引をしていた中小企業の経営者の方が仕事を楽しんでいて憧れを抱いたことも起業のきっかけだったと話されていました。
 
松本さんは今と未来を比較したり、俯瞰的に物事を考え、今すべきこと、できることを考えて行動したりすることのできる方だと思いました。
松本さんも話されていましたが、情報技術(IT)はものすごいスピードで変化しています。そしてITが変化すると同時に社会・仕事にも変化が現れます。大手企業だから安心、公務員だから安定。ということは、もう過去のことかもしれません。「良い危機感と期待を持ってください」と松本さんも投げかけてくださいました。危機感と期待を持ちながら、様々な社会の変化に対応できる会社・人材が必要とされるのではないかと私自身も思います。
 
社員の峰岡孝平さんにも仕事の内容や自身の経験を話して頂きました。
峰岡さんは大学時代、大手の企業と中小企業と就職先に迷っていたそうです。しかし大学の先輩である松本さんと出会い、相談する等しているうちに「未来を考えた上での選択」を考えるようになり、松本さんと働きたいと思うようになったそうです。
「何を仕事にするのか、どこで働きたいのか、それも大切な考え方だとは思いますが『人』という選択肢もあります。ぼくの働く基準が『人』でした。」と話してくださいました。
受講生の多くは新しい考え方、選択肢を考えるきっかけになったと思います。自分のためになる選択をすること、自分なりの選択肢・選択基準を持つことがとても大切なのではないかと強く感じます。
 
次回、提供講座第10講は「なぜいま、女性活躍推進が必要なのか? ~働きがいと働きやすさは両輪!企業事例のご紹介~」をテーマにNPO法人ワークライフ・コラボ 代表理事の堀田真奈さんにご登壇頂きます。
一般聴講も可能ですので、是非足を運んでみてください。
 
文責:伊井 達哉(愛媛同友会 事務局員)

 

 

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