記念講演は、赤石義博さん（中小企業家同友会全国協議会　相談役幹事（前・会長））に、「今こそ、同友会運動の原点を問う！　～人を生かす経営の総合実践が時代を切り拓く～」というテーマでお話していただきました。

 

　戦後の中小企業問題や同友会に入会された頃のお話から始まり、同友会の役割、基本理念である「自主」「民主」「連帯」について赤石さんの体験・経験を交えながら話して頂きました。そして、人間の根本にある３つの願い（命を大切にしたい・アテにされたい・人生を悔いなく生きたい）に寄り添えなければ、仕事づくり・くらしづくり・地域づくりは出来ないと語っていただきました。

　最後に、３月に逝去された宇高昭造会員が提唱された「中小企業は市場という大海を埋め尽くす大陸はつくれないが、美しい島をつくることはできる」という言葉を改めて紹介していただきました。美しい島をつくれる企業になろう、増やそうと努力しつづけることこそが「人を生かす経営の総合実践」であるとの言葉は、愛媛同友会の会員にとって、非常に胸を打つものでした。

　同友会運動の原点、真の人間尊重としての「人を生かす経営の総合実践」とはなにか、あらためて同友会での学び・運動について深め、考えさせられる講演でした。

 

　講演後は「わたしたちの課題は何か？　今年、何を実現するか？」という討論テーマでグループ討論を行いました。

 

文責：住田昌士（愛媛同友会　事務局員）