同友会ニュース

2017年2月6日

事務局 会員訪問DAY(有限会社阿部木工)


有限会社阿部木工へ会員訪問を行いました。
 1月23日(月)に新年最初の会員訪問を行いました。今回は阿部信之さんが代表取締役の有限会社阿部木工へ事務局全員で訪問しました。
阿部木工は1953年に創業し、ケヤキの座卓製作業から始まり、その後婚礼家具製造卸業と小売業を行ってきました。また、時代と共にお客さんのニーズに応えながら、家具のリフォームやオーダーメイド家具、オリジナル家具などの製造・販売をされています。
 
 阿部木工では300年使える家具をコンセプトに家具のリフォームや製造をしています。300年というのは、1本の木が資源として使えるまで成長するのに300年かかるそうです。それと同じ年数使える家具の製造をしています。
阿部さんは「現在は格安の輸入家具が多く、家具が使い捨てになっています。使い捨てではなく、環境に配慮し、地域に根ざした家具の製造をしていきたい」と話されます。
会員訪問の当日も、100年以上前に作られた和ダンスのリフォーム家具を見せていただきました。リフォーム前は金具も緩み、反りが出てしまいボロボロだったそうですが、全くその様子が分からないほどきれいな趣ある和ダンスでした。
 
 また、阿部木工では、F☆☆☆☆(フォスター)といわれる、人体に有害とされる化学物質トルエン・キシレン、エチルベンゼン及びホルムアルデヒド(シックハウス症候群の原因の1つ)の放散がとても少ない材料を使用して安全で安心の健康を中心とした健康家具を製造しています。家具には、建築と異なりホルムアルデヒドの放散の基準がないそうです。しかし、阿部木工では、アトピーやアレルギーをお持ちの人でも、安全で安心して生活できるような家具製造をしています。家と同様に、一番身近な家具に基準がないことに驚きましたが、だからこそ安全で安心した家具の必要性、なくてはならない存在だと感じました。
 
 かつては、既製家具や婚礼家具の製造を行っていたそうですが、阪神淡路大震災(1995年)をきっかけに、需要が低迷し売れなくなっていきました。業態の転換を迫られ、オーダーメイド家具や家具のリフォームに乗り出したそうです。また、松山の例会で岡山同友会の株式会社ウエキさんの報告を聞き、会社への訪問も行い、今までの既製家具ではなく、1品から作れる会社づくりをされてきたそうです。そこから仕事の交流も増え、個人だけでなく、建築設計会社やゼネコン、福祉医療器具の会社まで全国的に幅広く取引ができるようになったそうです。
 
 ぜひ、みなさん木の良いにおいと温もり、安全で安心した生活に根ざした家具を考えてみてはいかがでしょうか。
 
文責:住田昌士(愛媛同友会事務局員)
 

▲有限会社阿部木工代表取締役の阿部信之さん

 

▲木のにおいと温もりある雰囲気

 

▲実際に工場の中も見学させていただきました

 

▲メダカや金魚が飼える遊び心のあるテーブル

 

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