同友会ニュース

2016年4月5日

松山市中小企業振興円卓会議のシンポジウム開催


「未来デザインゲーム」を愛媛同友会が作成
 さる3月16日(水)、松山市湊町4丁目のジオフロントカフェにおいて、松山市中小企業振興円卓会議のシンポジウムが開催されました。
 
 基調講演には、北海道同友会・南しれとこ支部・別海地区会会長の山口寿さんと北海道同友会・副事務局長の米木稔さんが来松し、取り組みを紹介しました。特に山口さんは、酪農や水産業に偏りがちな町の施策に対し「商工業を担う中小企業も同様に重要だと認識してほしい」と声を上げたことが条例制定につながったこと、別海町の行動指針を策定する検討会議や運用チェックを行う審議会が設置され、条例に基づく施策のPDCAサイクルが回っていること等、条例先進地の取り組みを熱く具体的に報告しました。
 
 後半は、円卓会議の三つの専門部会の2015年度の活動報告でした。法人会が主催した「松山まどんな活躍推進部会」では、女性活躍をテーマに制作したコミュニケーションカード等について、NPO法人ワークライフコラボ(愛媛同友会会員・堀田真奈さん)が主催した「なでしこドリーム・プロジェクト」では女性の起業を支援する過程が報告されました。
 
 そしてキャリア教育委員会(武田正晴さん、前田眞さん、稲田里香さん、米田順哉さん)を中心に愛媛同友会が主催する「人育ち応援部会」では、シンポ当日の日本経済新聞の四国経済面にも掲載された「未来デザインゲーム」の報告を行いました。
「未来デザインゲーム」は、小学校高学年のキャリア教育の授業で先生がゲーム感覚のワークショップを実施できるよう組み立てられています。愛媛同友会と以前から交流のある雄郡小学校の吉見香奈子先生の協力を得て、キャリア教育の手引書である「生きる力を育む教育」の思想を基に開発しました。
「未来デザインゲーム」は、子どもが中小企業で働き・暮らす意味と価値を「理解」し「体感」し「考える」ことによって、子どもだけでなく学校の先生や保護者の皆さんにも公平で健全な職業観と勤労観を広げることが目的です。シンポの翌日には、鎌田専務理事と米田さんが松山市教育委員会を訪問し、条例を通して「ゲーム」が出来た背景と目的を説明し、今後「ゲーム」を広めるための地ならしも行っています。
 
 松山市に中小企業振興基本条例が出来て丸2年が経ちます。今回のシンポジウムは、条例の成果が少しずつ上がってきていることを確認し、実践運動をさらに進めていく決意を新たにするよい機会になりました。
 
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