同友会ニュース

2015年12月28日

【松山支部12月例会番外編】学びと気づき


▲松山支部12月例会の様子
~報告のCDを聴かれた「ある方」から感想が寄せられました~
2015年12月7日に行いました松山支部12月例会の報告をCDに録音し、ご希望の方に差し上げていましたら、とある方から感想が寄せられましたので、HPに掲載させて頂きたいと思います。

前略

休憩を挟んで鎌田さんの後半の報告が始まって間もなく、会場だったえひめ共済会館のスタッフの方が入室し、ある事務局員の方と話していた様子を見て、鎌田さんが報告を止めてその事務局員の方から事情を聞き、「言ってあげてください」という場面がありました。
 
 その事務局員の方が「ご報告中申し訳ございません。ナンバー愛媛〇〇〇…の車の方なのですが、『勝手に止められている』と共済会館の方から『至急退けて欲しい』という連絡が入っています。該当の車の方は至急ご移動をお願いします」と会場の参加者に呼びかけました。
 間髪入れずに鎌田さんが「『勝手』ではないですね。『自らの意思で停めている』と言ったほうが良いね。そうでないと出にくい(『私です』と手を挙げにくい)。そのくらいの配慮をしなさい」と助言をしました。続けて、「要はこういうことが問われるのです。だから専務理事として事務局に言うのです。もし、その車ナンバーの方がいらっしゃいましたら出てあげてくださいね」と会場の参加者に呼びかけて報告を再開しました。

 
 私はこの場面のやり取りを聞いて2つの学びを得ました。
 一つは、「人に対する“思慮深さ”や“配慮”の大切さ」を、鎌田さんは見事に示したということ。同時にその事務局員の方に「厳しいあたたかさ」を持って日々接している一端が表れたということ。鎌田さんは以前に「事務局員には『会員経営者と社員の関係を良く見なさい。見ればどんな経営がされているか分かる』と教えています」と語っていましたが、まさに今回、事務局における鎌田さんと事務局員の方々との厳しくもあたたかい関係が表れました。
 
 もう一つは、「日々の“生きた学びと実践の積み重ね”は瞬間的にその場で発揮される」ということ。「この場面ですぐに鎌田さんと同じような対応が出来たか?」と考えると皆さんいかがでしょうか?経営者は日々の経営の中で予期せずにこのような資質が試される瞬間があります。
 
 この話には実は続きがあります。その日のうちに、助言をもらった事務局員の方が「鎌田さんありがとうございました」と感謝の気持ちを鎌田さんに語ったそうです。「申し訳ございませんでした」という「謝罪」ではなく「感謝」の気持ちを表したという話を聞いて、「わが社でも社員さんとこのような関係を築いていきたい」と思いました。
 
 また、数日後、一枚のハガキが鎌田さんのもとに届いたそうです。それは、車を停めていた会員さんからで、「実は駐車場に車を停めてしまい大変ご迷惑をおかけしたのは私です。すいませんでした。その際、鎌田さんのご配慮のお言葉を聞いて、申し訳ない気持ちと裏腹に大変感激いたしました。『人のことを想う』(中略)人のことを想える経営者になりたい、いや人になりたい。しっかり行動していきます。ありがとうございます!」と綴られていたとのことです。
 
 深く知れば知るほど、深く学べば学ぶほど、同友会には奥深さが豊かにあると思いました。
 
ページの先頭へ戻る