同友会ニュース

2014年12月25日

香川同友会の理事研修で鎌田哲雄専務理事が基調講演


▲約50名が参加した香川同友会の理事研修会
“憧れの存在”になるために、何を学び何を実践するか…
  12月20日(土)、香川産業頭脳化センタービルで開催された香川同友会の第2回理事研修&支部三役交流会において、愛媛同友会の鎌田哲雄専務理事が基調講演を行いました。約50名の香川同友会役員と、愛媛同友会からは理事の米田順哉さんと中周作さん、事務局長の私こと大北雅浩が参加しました。
 愛媛同友会設立の際、鎌田さんが研修に行ったのが香川同友会事務局。29年後にその香川同友会の理事研修会で講演の機会をいただいたことを、鎌田さんはとても喜んでいました。また、事前に香川同友会事務局長の宮下幸雄さんが打合せのために来県してくださり、満を持して当日を迎えました。
 
<同友会に本気で取り組んでいますか?>
 テーマは、「憧れの存在になるために・・・ 役員(理事)として何を学び、実践しなければならないのか? ~愛媛同友会が培ってきたことを経営や活動に生かす~」。
 これまでにも、愛媛同友会の役員研修会や理事会、あるいは事務局内において、鎌田さんのお話を聞く機会は多くありました。今回の話を聞いていて私が強く感じたのは、「あなたは本気で同友会運動に取り組む覚悟がありますか?」というメッセージでした。
 同友会の例会や委員会で取り扱うテーマは、会員企業が抱える課題を投影したものです。つまり、その問題意識がなければ、同友会で取り組むテーマにも関心がもてないのです。会員と事務局員が自主的学習を行い、問題意識を持つこと。そして、同友会で実践していることを自社や事務局で実践すること。このことで同友会運動に価値が生まれるという提起は、明確で納得できるものでした。
 そして、そのための共通言語を持つために必読として挙げられたのが、「同友会運動の発展のために」「人を生かす経営(労使見解)」「経営指針作成の手引き」「共に育つ」、そして中小企業家しんぶんです。「もし、これらを読まずに同友会について語ったり判断したりするのなら、『読んでいない』ということを宣言しなければ、フェアではありません」という言葉からも、「同友会運動に中途半端に関わるのではなく、本気で関わってくださいね」というメッセージを感じ取りました。私は途中から、あたかも私のために鎌田さんが話してくださっているような、錯覚を覚えていたのでした。
 
<憧れの存在になるために>
 鎌田さんがおっしゃる“憧れの存在”とは、「『失敗をオープンにすると同時に、失敗を教訓として、誰でもが活用できるように法則化する人』のことです。ちなみに、教訓とは失敗の本質を見極め、失敗の原理原則を明らかにすること。法則とは、教訓を誰もが理解できるようにすることです」。オープンにして教訓化するために例会報告があり、それを法則化する場がグループ討論です。このことで、失敗に価値が生まれるのです。
 また、「見解」を持つことの大切さについても話されました。
1.経営者は自社と業界に見解を持つ。幹部社員は自社の経営に見解を持つ。社員は仕事に見解を持つ。
2.同友会の組織問題を理解する役員づくり:見解を持つ=代表理事や事務局長は全国の同友会運動に見解を持つ。支部長や委員長は愛媛同友会に見解を持つ。幹事や委員は支部や委員会に見解を持つ。中同協会長は日本や世界の中小企業運動に見解を持つ。
 
 「主体者となる自覚、覚悟を学ぶのが同友会です。それは私たちが世の中を、つくっていく、変えていくという覚悟です」という鎌田さんの締めくくりの言葉。わたしたち参加者は、鎌田さん自身が同友会運動の体現者であること、鎌田さん自身が“憧れの存在”であるということを改めて感じたのでした。
 
 理事研修会終了後には、鎌田さんを囲んで懇親会も開催していただきました。
 多くの香川同友会理事の皆さんが次々と鎌田さんの席を訪れ、明るく熱い懇親会となりました。
 
文責:大北雅浩(愛媛同友会 事務局長) 
 

▲基調講演をする鎌田さん

 

▲座長は愛媛同友会理事の米田順哉さん(写真右)

 

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