付加価値を高める

I社の事例

「仕組みとして付加価値を創造する」
 1961年創業。製紙会社。従業員数150名。
通常、「商品の多さが強み」と考えがちですが、I社では、「商品を絞る」ことが強みとなっています。商品を絞れば無駄が減り、結果として経費削減に繋がります。業務用に特価して単価を上げることで、販売数量が減っても売上は横ばいとなり、無駄が減った分、利益は上がります。I社の商品を小売店などで見る機会はありませんが、全国のホテルなどではI社の商品が使われています。

そのためには、商品開発に力を入れ、仕組み作りも考える必要がありますが、「付加価値を高めるために打つ手は、いくらでもあります」とIさんは言います。例えば、鉄道会社から発生する使用済み切符に注目しました。これまでは廃棄物として鉄道会社がお金を払って処分していた切符をF社が買い取り、それを原料としてトイレットペーパー等を作って、鉄道会社に販売する。このように、商品そのものだけでなく、仕組みとして付加価値を創造することに取り組んでいます。また、既存商品についても、従来とは違った用途提案を行うことで、新たな販路を開拓しています。

情報を分析し、柔軟な発想力を持つことで、高付加価値商品を生み出しています。