経営者の責任

M社の事例

「残された命を何に使うか。それが使命である」
 2006年設立。障がい者の就労継続支援A型事業を手がける。従業員数120名。
会員であるMさん自身も障がいを持っています。かつて大企業からの独立を考えていた矢先に交通事故にあいました。仕事を失い、独立資金は治療費に消え、「生きていたくない」とさえ思った時に出会ったのが「残された命を何に使うか。それが使命である」という言葉でした。そして、自分の使命は、自分と同じ境遇にある人の支援だと決意して起業しました。なかなか軌道に乗りませんでしたが、「初めて取引先からお金を頂いた嬉しさは今でも忘れられない」とMさんは言います。

同友会には2010年に入会しました。社員全員と共通の価値観を持つ必要性を実感し、「目標を共に感じ、課程を共に汗し、達成を共に歓ぶチームプレーをし、挑戦できることに感謝できる、人間的な成長を目指します。との社是をつくっています。

また、後継者の育成も経営者の仕事であると考え、同友会のグループ討論にならって、月1回、スタッフの勉強会を開催しています。共に学び、共に育つ土壌を社内に作っていくため、「人が生きる経営」の実践に取り組んでいます。